ウォーターパーク

海での設置・運営ガイドライン
確認・点検項目

水上エア遊具は、人身事故のリスクを軽減するために、日々の点検が欠かせません。設備管理者は、点検漏れがないように、点検リストに基づいて、サービス開始前、運営中、サービス終了後に、本体、ブロワー、周辺機器、備品などの点検を行い、破損や不具合がないか確認してください。

海上コンディションの確認

天気予報

天気予報

サービス開始前に、その日の天気予報(天気、気温、湿度、風速など)を確認し、運営責任者は気象状態から運営判断を行ってください。

うねり、波

うねり、波

うねりや波のコンディション、風向きを確認し、危険と判断した場合は、遊具の設置やサービス提供を見合わせてください。

風速

風速

風が強くなってきたら、いつでもサービスを中断できるようにしてください。風速の目安は、瞬間風速6m/sで注意、8m/sを超えたらサービス提供は中止です。

陸に上げる

うねり、波が強くなりそうな時は早い段階で陸に上げる

台風が発生したら、日本近海に接近してうねりや波が強くなる前に、エア遊具を陸に上げてください。うねりが強くなってからの作業は危険です。エア遊具が破損する大きな原因は、強いうねりや波の影響です。台風時に海上に放置すると、遊具が裂けて修繕できなくなることがありますのでご注意ください。台風発生時の対応については「緊急時の対応(台風発生時の対応)」を参照してください。

遊具の点検

フジツボの付着

フジツボの付着

底面にフジツボが付着して成長することがあります。フジツボの殻の縁は硬くて鋭いので、触れるとけがをしたり、生地を破損するおそれがあります。ご注意ください。

内部空気圧の確認

内部空気圧の確認

空気圧計で遊具の内部空気圧を確認し、適正範囲内になるように調節してください。内部空気圧が高すぎると、生地同士の接着箇所から空気漏れを起こすおそれがあるのでご注意ください。

バルブ部分の確認

バルブ部分の確認

エアバルブのキャップを開けて、内部に異物が付着していないか、破損がないか確認してください。異物が付着すると、バルブがうまく閉まらずに空気漏れを起こす場合がありますのでご注意ください。

バルブ部分の確認

フック部分の確認

底面のフック部分は衝撃を受けやすいので、破損していないか確認してください。

バルブ部分の確認

持ち手の確認

持ち手部分は無理に引っ張ると裂けてしまうおそれがあります。各エア遊具の持ち手部分に損傷がないか確認してください。

遊具の固定・接続確認

遊具の固定・接続確認

各遊具が海上の所定の位置に配置されているか、隣接する遊具と連結されているか、ベースロープと接続されているか、確認してください。

遊具の修繕

遊具は小さな破損でも必ず修繕を行う

損傷が見つかったら、そのまま使わずにメンテナンスキットで修繕してください。小さな損傷でもそのまま使い続けると、損傷箇所が広がって修繕不能になることがあるので注意してください。損傷箇所は小さいうちに修繕するのがポイントです。

備品の点検

ブロワーの確認

ブロワーの確認

電動ブロワーを使用する際は、異音や異臭に注意してください。もし発生した場合は故障が疑われますので、そのまま使用せず、修理をご依頼ください。

バッテリー・電池の確認

バッテリー・電池の確認

サービス開始前に、拡声器やトランシーバーなどの通信機器の充電、もしくは電池残量を確認してください。充電はサービス終了後に必ず行ってください。また、電池交換が行えるように予備電池を保管してください。

救急用品の確認

救急用品の確認

担架、救命浮輪、AED、救急箱、アイスパック(保冷剤)がそろっているか、正常に使える状態になっているかを確認してください。

参加申込書の確認

参加申込書の確認

受付を行うのに十分な枚数の参加申込書が保管されているか確認してください。もし、足りなくなりそうな場合は、コピーを取り、補充してください。

備品類を正しく管理しないと事故につながります

備品が揃っていなかったり、故障していたり、電池や燃料が不足していたりすると、ウォーターパークの運営と利用者の安全管理が正常にできなくなります。その結果、万が一の事態が起きても対処できなくなり、事故につながりますのでご注意ください。

点検表

設備点検表

事故を未然に防ぐための「設備点検表のサンプル(PDF)」です。運営者は、点検項目を付け足すなどカスタマイズしてください。設備管理スタッフは、必ず日々の点検を行ってください。

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